その1・台湾レンタカーことはじめ


台湾の公共交通のメリットと、伴う苦労

 手探りで作った「らくらく台湾一周旅行」は、本当に手探りだったがゆえ誤植や誤認が多数あり、各方面の台湾通の方から、だいぶお叱りを受けました(どうもすみません)。
 しかし、そんなご指摘がきっかけで、台湾通の方々と知り合うことも出来まして、より台湾への思いが増したことも事実です。台湾の秘境を紹介し続けるライター・片倉佳史さんが「台湾は、知れば知るほど、"わからないこと"が増える。それが面白い」と言っておられましたが、それをほんの少しだけ僕も実感している次第です。
 ところで、それまで僕は、台湾を巡る際、公共交通(電車・新幹線・バス・タクシー等)に頼っていました。台湾で公共交通を使うメリットは、「移動がそのまま観光になる」「台湾人と触れ合え言語力が増す」「地理に詳しくなる」「疲れない」と沢山あります。しかし、辺鄙な場所に行ったりする際は、デメリットとは言わないまでも、苦労が伴うことがしばしばあります。
 例えば、電車やバスなどであれば、「本数に限りがあり、時間的制限がある」「初めての場所に行くときは緊張する」などです。
 地方部のバスは、車内アナウンスがないので、目当ての町がどこなのかがよくわかりません。たいてい初めて行く場所ですから、車窓を眺めていても、今通っているのが目当ての町なのかどうかがわからない。そういうとき、"運ちゃん"や周囲の乗客に聞くことになるのですが、僕も含めたいていの旅行者は言葉が出来ないわけですから当然難儀します。
 ときには、こういった失敗がきっかけで、予想だにしない体験が出来たり、旅の充実度が増すこともあります。しかし、僕の場合、滞在期間中、行ってみたいところが沢山あるので、出来ればこれは避けたく移動は悩ましい問題でもありました。


台湾の地方部のバスは、アナウンスがなく、
初めて行く場所では「本当にここで降りて良いのか」と緊張する。


台湾と日本の運転免許証の相互承認

 そんな折に、「台湾と日本の運転免許証の相互承認」という超便利なものが制度化されました。つまり、日本の運転免許証(+翻訳書+パスポート+クレジットカード)を持っていれば、台湾でもクルマを運転できるという制度で、これは有り難いです。
 もちろん、気をつけなければいけないことも沢山ありますが、自分で運転するわけですから辺鄙な場所にも行きやすく、たとえ道に迷ったとしても、すぐに軌道修正できます。ガイドブックでは紹介されていない町を訪ねることも出来、"自分の足(クルマ)"で魅力ある台湾を見ることが出来ます。
 台湾で運転する際に不可欠の、翻訳書の取得方法は、インターネットで検索して調べていただきたいのですが、ここでは自分なりの台湾レンタカー活用術を紹介したいと思います。



翻訳書は、JAFか交流協会などで
作成してもらいます(詳しくは他サイトにて)。


できれば空港to空港で借りたいレンタカー

 最近、僕は台湾を旅行する際、入国してから出国するまで、全てをレンタカーで移動するようにしています。
 一番の理想は、台北・桃園国際空港に着いて、いきなりレンタカーを借りて、そのままずーっとクルマで巡り、帰りも空港でクルマを返すことです。これが出来れば、最初から最後まで重い荷物を運んで移動することがなく、楽チンに回れます。しかし、桃園国際空港のカウンターにレンタカー会社があるのですが、金額が高く英語も日本語も通じず、ちょっと大変そうです。
 そこで僕がやっているのが、まず桃園国際空港から高鐵(新幹線)の桃園駅まで行き、駅のカウンターでレンタカーを借りるという手段です。
 桃園国際空港から高鐵・桃園駅まではバスでおよそ15分。このバスは利用者も多く、バスのチケット売り場に行けばすぐ乗り方を教えてもらえるので、初めての方でも大丈夫。すぐに乗ることが出来ます。
 高鐵(新幹線)の桃園駅には2社のレンタカー会社のカウンターがあり、行けばすぐわかります。
 そのうちの一つ「格上祖車」のスタッフは、英語が通じます。また、英語でも通じない場合は、駅自体の案内カウンターに日本語が出来るお姉さんがいるので、その人づたいにやり取りが出来たりして、とても安心です。また、「格上祖車」では、レンタカーを返した際、空港までそのまま送ってくれます。なんと便利なシステムでしょうか。
 ただ、問題はその値段で、日本で言う普通の日産サニーみたいな大衆車が、台湾元で1日1750〜2000元と結構な金額(日本よりも高い)。台北市内のレンタカー会社にはもっと安い会社があるそうですが、つい荷物が増えてしまう僕は、行き帰りの大変さを思うと、台北のその会社まで出向くことが出来ず、今のところ桃園駅の「格上祖車」にしています。


高鐵・桃園駅の「格上租車」カウンター。



とても親切な高鐵・桃園駅の「格上租車」の店長、洪(フォン)さん。
洪さんはもちろん、それ以外のスタッフも英語が喋れます。

高鐵・桃園駅「格上租車」
電話03-261-1881 FAX03-263-0555
http://www.car-plus.com.tw/


気になるレンタカーの借り方

 気になるレンタカーの借り方ですが、まず旅行日程が決まったら、日本にいる間に即座に予約の旨のファクス(英語or北京語が望ましい)を入れます。桃園駅の「格上祖車」は、あくまでも駅のカウンターですから、最低限の台数しか用意しておらず、フリーだと借りられないこともあるからです(実は一度失敗しています)。
 ファクスには、現地到着時間・滞在期間・返車期間・こちらの連絡先などを記し、2〜3日後に電話すれば、その確認が取れます。  カウンターに着いたら、運転免許証+翻訳書+パスポート+クレジットカードを提示します。
 料金は現金で支払うことももちろん可能なのですが、何故クレジットカードが要るかというと、台湾滞在中に交通違反をした際、その"違反金"をカードで決済するためのデポジットです。そうでないと、場合によっては利用者の逃げ得も可能になってしまうからです。
 なので、クレジットカードには金額を書かないで、そのままチェックすることになります。金額の記載のない書類にサインするのは、ちょっと怖い感じもしますが、ここは業者を信用しましょう。もちろん、これで何かとんでもない請求がきたことは僕はありません。
 ただし、違反をすると、後日以下のようなものが届き、レンタカー会社のスタッフが見合った違反金を記し、しっかりカードで落とされます。以下は、僕が犯してしまったスピード違反。信号機の少ない東部の国道やトンネルの中に、オービスが多いようです(身をもってわかりました)。

後日、こういうものが送られてきます(僕の違反……)。


いよいよ出発! でもその前に……

 さて、そんなわけで、いよいよレンタカーを借りるわけですが、借り方は日本とほぼ同じです。借りるクルマの傷をスタッフの方と一緒にチェックをし、お互いに理解をした上で、書類にサインをして無事クルマゲットです。


レンタカーの借り方は日本と全く同じ。すでにあるクルマの傷などを
スタッフの方と一緒にチェックしていよいよゲットです。


 なんですが、ここでさらに注意しないといけないことがあります。クルマのガソリン量です。
 台湾のレンタカー代にはガソリンが含まれないことが多く、借りる際は最低限の量しか入っていません。なので、これまたレンタカー会社のスタッフに最寄りのガソリンスタンドの場所を聞き、まずは向かわないといけません。
 無事ガソリンスタンドに着いたら、お兄さんに「ジョウウー・ジャーマン」と言いましょう。「ジョウウー」とは「95」のことで、平均的なガソリンの種類です(他に、92、98がある)。また、「ジャーマン」とは満タンの意で、そのままビッチリガソリンを入れてくれます。


「格上租車」のレンタカーは貸し出しの際、
最低限のガソリンしか入っていません。
すぐにガソリンスタンドへ行きましょう。


 というわけで、書き始めると、とても長くなってしまう台湾のレンタカーの借り方なのですが、次回は交通ルールに関する話を書きたいと思っています。これもまたまた奥が深いです。つづく