
その2・台湾の交通ルールをなんとなく
"なんとなく"理解するしかない台湾の交通ルール
「台湾と日本の運転免許証相互承認」は前回書いた通り、とっても良い制度なのですが、2008年12月現在、その交通ルールの微妙な違いや、台湾ならではの交通における注意点に関する情報が日本にはなく、現地に行って"なんとなく"理解していくしか方法がありません。個人的に、双方の交通ルールに関する情報提供を、それぞれの国になんとかして欲しいと思っています。
よく「台湾は世界一治安は良いが、世界一交通マナーが悪い」なんてことを耳にしますが、確かに交通マナーが良いとは言えません。
特に都市部のバイクは、どんなときも注意が必要です。たとえ歩道であろうとも、青信号であろうとも、バイクはどこでも走ってきます。台湾ならではの交通習慣を体で覚え、念には念を重ねて運転しないといけません。
また、台湾は右側通行で、クルマも左ハンドルが標準です。慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。いきなり都市部をクルマで乗り回すのはできるだけ避け、交通量の少ない地方部で慣れてから都市部デビューするのが、日本人にとっては賢明な気がします。

運転は、交通量の少ない地方部から慣れるほうが良さそうです。
ゆっくり発進・ゆっくり停車
前述の通り、台湾は、バイク天国ですから「死角にはほぼバイクがいる」と思ったほうが良いでしょう。車線変更や駐停車する際は、できるだけ早めに意志を周囲に予告し、ゆっくり騙し騙し、クルマを動かすほうが賢明です。これは日本でも同じですが、現状の動作を急に変えるのはとても危険です。ゆっくり発進・ゆっくり停車が良いでしょう。
高速道路の車線が急になくなる!?
レンタカーで台湾の地方部へ移動するとなると、避けて通れないのが高速道路です。
高速道路にはバイクは走っていませんが、あの台湾・都市部での過激な交通習慣を見ると、さぞや激しい運転が強いられると思いがちですが、僕の主観では、「高速道路は日本よりマナーが良い」という印象を受けました。もちろん、ブッ飛ばしてくるクルマもいますが、なんというか運転に主体性がある感じです。
これは僕の主観ですが、日本人は"自動車"という機械に人間が身を任せているのに対し、台湾人はあくまでも"自動車"を人間が操っている感じです。操っているわけですから、いざというときの回避がとてもウマいです。日本人だと自動車への依存心が強く、いざというときに「どうしたら良いか」モタついてバーン! となったりするような気もします。
台湾の高速道路は、追いこし車線(一番左)・普通車線(真ん中・一番右)と別れており、これは日本とそんなに大差ありません。直線が多く、見通しも良いです。ただし、注意点としては「工事などで、走っている車線が急になくなる」「合流車線が急になくなる」などがあって、これは焦ります。
車線が急になくなるわけですから、他車線に移動しないわけですが、気付くのが遅れるとうまく波に乗れず、ヒヤっとすることもしばしば。そんなことも視野に入れて早め早めの判断を心掛け、余裕ある車間距離と速度を保って運転しないといけません。
余談ですが、台湾人から道を譲ってもらうことも度々あります。そんなとき日本同様にパッシング、ハザード、クラクションなどでお礼を言うと、「プーカーチ」と、向こうもクラクションを鳴らしてくれたりして悪い気分にはなりません。台湾人は車社会にあっても、気持ち良いコミュニケーションを取れる人たちです。
逆に驚いたこともあって、クラクションをブー! ブー! ブー! と数十回に鳴らし続けながら、割り込んでくるクルマもありました。最初はカラまれているのかと思いましたが、道を譲ったらきちんとハザードでお礼をしてくれました。なんなんだ、一体。

意外と運転しやすい台湾の高速道路。
でも、油断は禁物です。
でも、油断は禁物です。
料金所では「現金の小型車(普通自動車)」レーンへ
台湾の高速道路にも料金所があります。一律40元と、日本とは比べものにならないくらい安いですが、どういった基準の区間で料金所が設けられているのかは、僕には謎です。数10キロに渡って料金所がない区間もあれば、割と頻繁に料金所がある区間があります。料金所を通過しない区間であればタダで利用することも出来るというわけなのですが、その区間の基準がなんかよくわかりません(知っている方がいたら教えてください)。
料金所での注意点は、そのレーンです。
台湾にも日本同様ETCシステムがあります。ETCシステムの他に回数券、現金のレーンがそれぞれあります。さらに各レーンには、小型車(普通自動車)、大型車と分けられていることが多いです。日本人旅行者が使うのは、普通、現金の小型車レーンだと思うのですが、万一間違ったレーンに入ると、大変なことになります。
僕がレーン入りに失敗したのは2度で、回数券レーン(このときは言葉が通じず通過させてもらった)、現金の大型車レーン(大型料金を徴収された)に間違って入ってしまいました。後ろからはゾクゾクとクルマがやってくるので、係員さんも僕も焦ることこの上ないです。「小型車(普通自動車)・現金」レーン以外には、絶対に入らないようにしましょう。

料金所は色々あって迷いますが、
普通のレンタカーは「小型車(普通自動車)・現金」レーンへ。
違うレーンに入ると、エラいことになります。
普通のレンタカーは「小型車(普通自動車)・現金」レーンへ。
違うレーンに入ると、エラいことになります。

高速道路の領収書。
表示はとても見やすい高速道路
台湾の高速道路の行き先表示はバカデカく、とても見やすいです。
ただし、走っている高速道路の最終都市を表示されていることは少なく、間近の都市が次から次へと表示されていきます。例えば、日本で東京から名古屋に向かうときは、「名古屋まで何キロ」という表示が常に出ているものですが、台湾では「台南まで何キロ」という表示はあまり見かけません。
高速道路では特に、ある程度の地理関係(嘉義、台南、高雄、屏東の順で南に下る等)を頭に入れて運転しないと、なかなか見慣れた都市名が出て来ず、「俺、通り過ぎてないか」と焦ることにもなります。
万一、見慣れない都市名ばかりが出てきても、焦ってはいけません。何区間かに一度は、日本同様に休憩所があるので、そこにクルマを停めて場所を確認しましょう。
また、最低速度と最高速度の表示もあります。それに従った速度で運転しましょう。
高速道路を降りて国道へ
高速道路で、目的の都市(あるいはその最寄り出口)に着くと、たいてい国道に連結します。その国道には「市区」「駅(火車站)」の方面がたいてい表示されていますので、安全運転で、目指す場所へ向かいましょう。
というのが僕が何度か走って、"なんとなく"理解した高速道路の利用術です。しかし、あくまでも"なんとなく"なので正確ではないかもしれませんし、もっと適切な利用法があるかもしれません(ご指摘はお知らせいただければ幸いです)。ともあれ安全運転で、台湾の高速道路を利用しましょう。
次回は、山道編・万一のとき編を紹介します(つづく)。
