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スエイさんが会いに行く
ケンジロウ勝負学(勝負学は造語)


田中健二郎さんがくれた封筒の中には
ギャンブルに対する思想と熟練の必勝術が綴られた


ケンジロウ勝負歴


●ギャンブル歴……55年。花札、麻雀、競馬、ケンペイ、チンチロリン、トッパン、野球博打コーチ、オートレース

●雀プロ……昭和44年、世界初の雀プロコーチ宣言(公認)。初プロ。教室、個人コーチ、雀荘顧問、コンサルタント、牌譜、評論家、機関誌発行人、プロ養成所、麻雀研究会など。

●天和……4回(5回目はヤラれる)

●競輪……未成年者で100円玉1個の所持金で4枠制の最高配当的中。

●競艇……初めて友人に連れて行かれたとき、所持金300円のみで、友人とはぐれ、スタート練習を見て、7レースから買って初的中。12レースまでの6レースがパーフェクト的中する。

●麻雀連盟会長……10段くらい。麻雀本5冊、花札本1冊、競馬本1冊出す。麻雀専門誌に18年連載。新聞9年連載。競馬Q2(白夜書房)に7年半。

●競馬……競馬歴43年。馬読み歴23年(さすらい歴22年)。


勝負に関する、ケンジロウ用語集

 「ジャンブラー」「女の子買い」「はぐれ雀士」「正統派」「ペーパー」「勝負学」「さくら打ち」「馬読み勝負請負人」「今、こうして生きていることが(競馬実績の)証」他 

勝負全般

勝負とは全財産か命を賭けること。その他は趣味である。
人生において負けられない勝負というのが一度か二度必ずあるもの。
 

ケンジロウ勝負格言(ギャンブル、特に競馬)


博打はミキリがすべて

 香々は二切れ、博打はミキリ


一割の負けで我慢する

 これはポーカーの名人と言われた山本五十六元帥とケンジロウの格言。二つの意味がある。例えば、昨日100万負けたとする。そして今日90万負けているとする。続行すればネタ(投資金)を失い、明日の活力を失うことになる。馬読み勝負です。一応、ネタの一割がノルマとするが、ミキリは負けたときでする。つまり的中(ゲット)したときでは、マイナスが減ったらミキる。二度続けて当てようとは思うな。200万のネタであれ、10万プラスしたら日当と思ってミキること。続ければ負ける。


仕事では一獲千金を夢見てもいいが、

 競馬で一獲千金を夢見る振り方(考え方)はするな


1億円持ってウィンズに行くのは乞食

 たとえ2千円であってもパドックに行くのは貴族。


勝負に入った以上は腰を引くな

 勝負事、迷ったらその時点で負けである。「下手な考え休むに似たり」と言うが、休むのならまだいい。「下手な考え、死ぬると同じ」だ。引くな、迷うな、思いきり!(気っ風)


負けたときのことを考えるな

 これには2つの意味がある。負けたときのことを考えたらどうしたって腰が引く。迷う。プレッシャーがかかるということ。今一つは「これで負けたら仕方がない」という万全な構えでやれということ。


楽しんで勝とうと思うな、楽して勝とうと思うな

 何かを得ようとすれば、何かを犠牲にしなくてはならない。仕事、ギャンブル。「つつましくやろう」とか「楽しんでやろう」などというのは虫のいい話。予想するな、前売りを買うな。「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」というが、「下手な鉄砲はトコトン当たらぬ」である。


女の子買いするな

 つまり花札でいうところの「乞食の三点買い」だ。競馬なら低オッズの(連勝の)1、2、3、4番人気の4~12点(馬単)買いはするなということ。


馬を見ればわかる

 当たるとは限らないが、馬券のファクターは直前の馬を見るしかない。たまたま(つまりペーパー勝負)に、命は賭けられない。また、的中が続くものではない

田中健二郎がやって勝てないものを、
我々がやって勝てるわけがない


 これは私が負けたとき、友人(やはり東大の英雄でウルトラ天才、エンターティナー)が言った言葉。「ケンジロウは『飯が喰えなくても死ぬな! 死ぬなら勝負に負けて死ね』と言っている」私は競馬の怪人としてインタビューを受けたとき、「今、こうして生きていることが(競馬での実績)証」と言ったら、フリーライターが誌上で「こう言われては……」と書いていた。何もわかっていない。私は生まれながらにしてスポーツができない。働けない体。無収入。それが70(あと2ヶ月)まで生きている。これはギャンブルによって、つまり、「芸は身を助け」によるもの。特に「馬読み」では「馬読み勝負請負人」をしてたのでしのげた。これは勝ち負けだけの問題ではない。信用が問題だ。私に勝負コーチを受けた社長が言った。「プロとは勝ち負けではない。信頼だ」と。だから、最初にテストの初日、1レース目に「的中」しなければそれは続くことはない。

 そして、今回の馬読み勝負では局長(スエイ)である。先の人もそうだが、最初の日に的中しなければ、局長との付き合いはなかったのかもしれない。また、続いたから局長が命の恩人、いや人生、人間としての大恩人である。これは何億円より……いや、お金では買えない、得られないことだ。ちなみに彫刻師時代は無収入だった。その頃は花札、麻雀で……)

 馬読みという「夢」「目標(生活基盤)」「執念」があったからこそ生きてこれた。いずれ安楽死を望む状況。しかし、死において思ったことは数知れずあるが、死のうと思ったことは一度もない。性格的(怠け者、不器用で派手好き。三枚目のエンターティナー)にとても鬱病などに縁はない。また、死んで良かったかどうかは死んだらわからない。自殺はできない。それより何よりこれだけの才能をもってない。馬読み、麻雀で、生きていればいくらでも稼げる。もったいない。という気が。

 また、私の体は四六時中苦しみと痛みがある。例えば、心筋梗塞(36年前からの病気)で、病名がわかったときはすでに慢性、不治になっていた。また右半身が使えない。締め付けてはいけない、冷やしてはいけない、痛みがある。これだけで発狂しそうになる。その上、蓄のう症の後遺症もある。常にタンが咽にからまっていて苦しい。タン吐きの連チャン。当然、眠ったときはたまってくる。2~3時間で強烈なる「口苦」「吐き気」でトビすぎ、死の苦しみと吐き気とタン吐きをする。こういう体の状態と、日々フータローの生活。つまり、ちっとやそっとの刺激ではまぎらわすことができない。

 その最高の刺激、楽しみが馬読みなのである。



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